『初心者でもハンデがあるから、楽しめるよ』
上司や友達にそう言われてコンペに誘われた経験はありませんか?
ゴルフには、ハンディキャップ(通称『ハンデ』)と呼ばれる仕組みがあり初心者でも上級者と同じ勝負が出来るように調整されています。
それにより、コンペで初心者が上級者をやっつけるなんてこともありえてくるのです。
今回は、そのハンデの仕組みや、計算方法・取得方法について徹底解説していきます!
ちょっと難しそうなハンデの仕組みですが、案外知ればそんなに難しくありません。
コンペを開く時などにも使えるので、ぜひ活用してください。
それでは見ていきましょう!
目次
ハンディキャップとは
ハンディキャップとは、通称『ハンデ』と呼ばれゴルファーの実力を測る時に使われます。
柔道や将棋でいう段・英検などで使われる級のような役割をしています。
さらにその中でも、ハンデが10以下の人のことをシングル・5以下の人を片手シングルという風に呼びます。
その他にもハンデが0の人をスクラッチと呼んだり、スクラッチよりさらに上手い人にはプラス・ハンデと呼ばれるハンデがつくなど様々な言い方があります。
下記にハンデについてまとめた表を作りましたので、参考にしてください。
ハンディキャップ表
トッププロ +5〜+7
(プラス・ハンデ)
一般的なプロ 0〜+5
(プラス・ハンデ)
片手シングル 1〜5
シングル 1〜9
通常のハンデ 10以上
ハンデの計算方法ですが、大体スコアから72を引いた数がハンデの目安となります。
ただ、厳密には詳しい計算方法があるので後ほど詳しく解説していきます。
ハンディキャップの種類
先ほど、説明したハンディキャップには2つの種類があります。
オフィシャルハンデとプライベートハンデです。
それぞれ使用用途や、計算方法が違いますので詳しく見ていきましょう。
オフィシャルハンデ

オフィシャルハンデとは、JGA(日本ゴルフ協会)が管理しているハンデのことです。
オフィシャルハンデを取得すると上のような証明書が発行され、ランクの高い試合に出ることが出来るようになります。
(日本一のアマチュアゴルファーを決める大会『日本アマ』でもハンデを持っていることが条件とされています)
また、全国共通で使えるハンデなのでどのゴルフ場に行ってもハンデの差はありません。
ゴルフコースにはそれぞれ難易度がありますが、それもうまく計算してつけられるハンデなので最も公平なハンデと思ってもらって構いません。
それでは、オフィシャルハンデの取得方法について簡単に見ておきましょう。
オフィシャルハンデの取得方法
オフィシャルハンデを取得する方法は大きく3つあります。
どの方法で取得してもあまり変わりませんので、登録しやすい方法で登録しましょう!
①楽天GORAで登録する
②GDOで登録する
③所属コースで登録する
①楽天GORAで登録する

公式サイトに行き、STEPにしたがって登録をしていきましょう。
②GDOで登録する

先ほどと同じようですが、公式サイトよりSTEPにしたがって申し込みしてください。
③所属コースで登録する
所属コースがある場合は、所属コースより登録することも出来ます。
その際は、マスター室などにてハンディキャップを取得したい旨を伝えましょう。
通常5枚のスコアカードがあれば、ハンデを取得することが出来るのでラウンド後に提出しておけばゴルフ場がハンデを出してくれます。
プライベートハンデ
プライベートハンデとは、コンペや遊びでのゴルフの際に利用されるハンデのことです。
多くのアマチュアゴルファーにとってのハンデとは、このプライベートハンデのことを指しているでしょう。
このプライベートハンデには、大きく分けて二つの種類があります。
それがペリア方式とダブルペリア方式(新ペリア方式)です。
それぞれの違いやどんな方式なのか確認して行きましょう。
ペリア方式とは
ペリア方式とは、18H中の6Hを隠しホールとして設定しそのホールのスコアによってハンデを計算する方法です。
この方法でハンデを計算することで、大きなミスをしてしまいたくさん打ってしまったホールがあったとしても、そのホールが隠しホールであればハンデがたくさんつき、結果的に得をするということがあるのです。
その為、実力だけではない運の要素が入り初心者でも上級者に勝つ事ができたりします。
しかし6ホールだけのスコアが大きくハンデを左右してしまう為、運要素が強すぎて面白くないという声がありました。
そこで考えられたのが、ダブルペリア方式(新ペリア方式)なのです。
ダブルペリア方式(新ペリア方式)とは
ダブルペリア方式とは、名前の通りペリアでの隠しホール数を2倍にした方式です。
つまり、18H中の12Hを隠しホールとして設定し、そのホールのスコアによってハンデを計算する方法です。
この方式が出てきてからは、ほとんどのコンペがダブルペリア方式となりました。
運が少し、実力半分というような形になる為とても楽しむ事ができます。
今度コンペをしようと考えいてる人がいましたら、ダブルペリア方式で開催する事をオススメします!
ハンディキャップの計算方法
それでは実際にハンディキャップの計算方法を見て行きましょう。
オフィシャルハンデも、プライベートハンデもゴルフ場やシステムが自動で計算してくれますので自分で、計算することはありません。
ただ、どんな計算式で計算されているのか気になるかと思いますので簡単にご紹介しておきます。
オフィシャルハンデの計算方法
オフィシャルハンデの計算方法はかなり複雑です。
コースの難易度や、1ホールで打ちすぎた場合の調整など自分の力量にあったハンデを正確に計算するために簡単には計算できなくなっています。
詳しくは下記JGAの公式サイトに乗っていますが、計算しようとは思わないはずです。
大人しく、スコアカードを提出して計算してもらうのがいいでしょう。
プライベートハンデの計算方法
おそらくほとんどの方がこちらのハンデの計算方法が知りたいのではないでしょうか?
プライベートハンデの計算方法を知ることで、コンペで有利になる可能性があります。
ペリア方式・ダブルペリア方式(新ペリア方式)のそれぞれについて詳しく見て行きましょう。
ペリア方式
ペリア方式では、18H中の6Hのスコアの合計に1.5を掛け、さらにその数字から6Hのパー数の合計を引きます。
そしてその数字に、0.8を掛けた数字がハンデとなります。
ペリア方式の計算方法
6Hの合計 × 1.5 ー 6Hのパー数合計 × 0.8
ダブルペリア方式
ダブルペリア方式も、新ペリア方式と基本は変わりません。
18H中の12Hのスコアの合計に1.5を掛け、その数字に12Hのパー数の合計を引くのです。
そしてその数字に0.8を掛けた数字がハンデとなります。
ダブルペリア方式の計算方法
12Hの合計 × 1.5 ー 12Hのパー数合計 × 0.8
コンペでオススメのハンディキャップ
結論から言います。
コンペで一番オススメのハンディキャップの方式は、ダブルペリア方式(新ペリア方式)です。
なぜなら、18H中の12Hのスコアが関係するということで程よく運が関わってきて、実力も必要となるからです。
特に問題がなければダブルペリア方式でコンペをするのがいいでしょう。
ゴルフ場を予約する際に、ダブルペリアにてコンペを開く旨を伝えると集計や成績表などを作ってくれます。
コンペをするなら忘れずに伝えておきましょう。
ダブルペリア方式が飽きた人には
ダブルペリアがお勧めといっても、ずっとダブルペリア方式では飽きてしまいますよね。
そんな方にオススメなのが、変則キャロウェイ方式というハンデの方式です。
どんな方式なのか見て見ましょう。
変則キャロウェイ方式とは
変則キャロウェイ方式を知るためにはまず、キャロウェイ方式を知る必要があります。
キャロウェイ方式とは、通常のスコア(グロススコア)と最悪のホールのスコアによってハンデを決定する方式のことです。
査定表と呼ばれる表を参考にして、ハンデを決定します。

通常のスコア(グロススコア)を上の表から探します。
その横の算出基準を計算し、スコア(グロススコア)の下に書いてある調整値の数をを足し引きすればハンデが出るというものです。
具体例をあげて見てみましょう。
通常のスコアが90だった人がいるとします。
90の算出基準は、悪いホールスコア2つです。
つまり、悪いホールスコアが8と7だったとすれば8+7で15という計算になります。
これに調整数の+2をたせば17というハンデが出てきます。
こうやって査定表を用いてハンデを出していくのです。
ここで頭の切れる人は気付いたのではないでしょうか?
1ホールでわざとたくさん打てばハンデがたくさん貰えるのではないかということです。
この対策として、変則キャロウェイ方式が編み出されました。
変則キャロウェイ方式の計算方法
変則キャロウェイ方式は、キャロウェイ方式に隠しホールを設定し算出するという方法です。
それによりどのホールが隠しホールが分からないためわざと1ホールでたくさん打つということができなくなりました。
隠しホールの数は、18H中の6Hです。
隠しホール以外の制度は、キャロウェイ方式と同じで悪いスコアの算出方法だけ隠しホールから採用する形になります。
まとめ
いかがだったでしょうか?
意外と知らなかったという知識もあったんではないでしょうか?
今回ご紹介した内容をしっかりと覚え、次のコンペではどのハンデを利用しているのかみてみてくださいね!
ハンデも大事ですが、練習してうまくなる事がコンペ優勝の一番の近道ですよ!