雑誌などで「目指せシングル!」といった言葉を目にしたことはありませんか?
ゴルフ用語にはゴルファーのレベルを区別する言葉があり「シングル」もその言葉の一つです。
この記事では
- 「シングル」
- 「シングルになる為には」
についてご紹介していきます。
では参ります。
シングル
これからシングルについて詳しくご説明させていただく為に、下記の3つの項目を順にお話させていただきます。
✔︎ シングル意味
✔︎ ゴルフ界全体で見たときのシングルのレベル
✔︎ シングルの腕前
まずは、シングルの意味についてです。
シングルとは
シングルとは1〜9のハンディキャップを取得しているゴルファーをさした言葉です。
※ハンディキャップとは、通称『ハンデ』と呼ばれゴルファーの実力を測るためのもの。
ハンディキャップ以外でいうのならば、平均スコアが81以下の人はシングルです。
正確ではありませんが、下記は大まかにあなたのハンデがわかる計算方法です。
ハンデ計算方法・平均スコア−72=
※正式なハンディーを取り、シングルプレーヤとなるにはゴルフ連盟(JGA)にハンディキャップ申請する必要がある。
ハンディキャップの仕組みや、正確な計算方法・取得方法を詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてください。

ここまでで、「シングル」の意味はお分りいただけたと思います。
続いては、シングルのレベルについて見ていきます。
シングルのレベル
アマチュアゴルファーのトップ5%〜7%、約20人に1人がシングルプレーヤです。
シングルプレーヤの中には、片手シングル(ハンデ1〜5)、スクラッチ(ハンデ0)と呼ばれるプレーヤが存在します。
日本ゴルフ界全体で見たときシングルはどのレベルのポジションにいるか、下記にまとめて見ました。
ツアープロ |
---|
スクラッチ・レッスンプロ・片手シングル |
シングル |
アベレージゴルファー(スコア90〜110) |
その他 |
上記にあるように、シングルプレーヤとはアベレージゴルファーのその一歩先に位置します。
上記の欄にある、ティーチングプロとツアープロの違いを下記にまとめました。
ツアープロ・全国各地で行われる試合に参加し、その賞金で収入を得ている。
レッスンプロ・アマチュアまたはツアープロに指導することによって収入を得てる。
シングルにもなってくると、ツアープロはともかく、レッスンプロを打ち負かすほどの実力を持つ方もいます。
※レッスンプロは教える専門なので技術というより、知識をたくさん持っているプロゴルファーと言える。
続いては、実際のシングルの腕前はどの程度なのかを徹底的に見ていきます。
この技術を手に入れることができればあなたもシングルになれるはずです。
シングル腕前
シングルプレーヤの腕前をわかりやすくお伝えするために下記3つのポイントに区別しました。
- ドライバー
- アイアン
- ショートゲーム
1つづつ見ていきます。
ドライバーの飛距離と精度

パー3を除けば毎ホールと言っていいほどドライバーを使います。
使用頻度が多いので、ドライバーショットはスコアを大きく左右します。
ここでは、ドライバーショットにおける下記の二つのスキルに注目して見ていきます。
✔︎ 飛距離(平均ドライビングディスタンス)
✔︎ 方向性
まずはシングルのドライバーの飛距離(平均飛距離)から見ていきます。
飛距離
アマチュア男性平均飛距離は219ヤードに対して、ハンデ5〜9のシングルプレーヤの平均飛距離は230です。
ということは、シングルプレーヤのドライバーショットは平均10ヤード以上もアベレージゴルファーより飛んでいるということになります。
※ゲームゴルフライブというゴルフ飛距離の分析器が2016年4月から9月にかけて集めた情報を基にしています。
下記の表はハンディキャップ別にまとめられたドライバー平均飛距離です。
※ゴルフダイジェスト社参照
5未満 | 250.93 ヤード |
---|---|
5〜10 | 231.04 ヤード |
10〜19 | 215.65 ヤード |
19〜28 | 195.93 ヤード |
28以上 | 177.49 ヤード |
下記にドライバー飛距離アップの為の動画を載せています。
ドライバー飛距離がもう少し欲しい!という方は参考にして見てください。
引用:『ゴルフステーション新宿』
ゴルフのスコアアップにおいて飛距離も大事ですが、同じように大事になってくるのが方向性です。
続いてはシングルのドライバー精度を見ていきます。
精度
ドライバーの精度はフェアウェイキープ率によって数字として現れてきます。
※フェアウェイキープ率とは、ティーグラウンドからフェアウェイに打てた確率の事。
アベレージゴルファーのフェアウェイキープ率が35%なのに対して、シングルプレーヤのフェアウェイキープ率は54%です。
※過去にゴルフダイジェスト社が行った統計を参照
簡単にいうならば、シングルは2ホールに1回、アベレージゴルファーは3ホールに1回フェアウェイに球を打っているということです。
下記にハンディキャップ別の平均フェアウェイキープ率をまとめました。
※ゴルフダイジェスト社参照
スクラッチ(0) | 60パーセント |
---|---|
片手シングル(5未満) | 58パーセント |
シングル(9以下) | 54パーセント |
アベレージゴルファー(10〜19) | 35パーセント |
その他(20以上) | 21パーセント |
簡単にドライバー方向性をよくする3つのポイントを下記にまとめました。
✔︎ グリップを短く持つ
✔︎ スタンスを狭くする
✔︎ ティーを低くする
ドライバーの調子が悪い時は是非試してみてください。
続いては、シングルプレーヤのアイアン精度を見ていきます。
アイアンの精度

アイアンの精度はパーオン率によって数字として現れてきます。
※パーオン率とは、パー4であれば、2打目、パー5であれば3打目、パー3であれば1打目でグリーンにオンする確率の事。
アベレージゴルファーのパーオン率が16%程なのに対してシングルプレーヤのパーオン率は44%程です。
※過去にゴルフダイジェスト社が行った統計を参照
簡単に言えばシングルは2ホールに1回、アベレージゴルファーは5ホールに1回パーオンしているという事です。
下記にハンディキャップ別の平均パーオン率をまとめました。
※ゴルフダイジェスト社参照
スクラッチ(0) | 66パーセント |
---|---|
片手シングル(5未満) | 55パーセント |
シングル(9以下) | 44パーセント |
アベレージゴルファー(10〜19) | 16パーセント |
その他(20以上) | 10パーセント以下 |
パーオン率が高くなってくると自然とパーを取れる回数が増えていき、ゴルフが簡単に感じられます。
自分の持ち球を知り、自分の持ち球を毎回打てるようになることでアイアン精度に磨きがかかります。
※持ち球とは、自分の振りやすいようにスイングした時にでる球(フェードボールやドローボール)のことです。
続いては、シングルのショートゲームのうまさを見ていきます。
ショートゲーム

ゴルフを上達すればするほどショートゲームの重要性が高まってきます。
シングルとアベレージゴルファーのもっとも大きな違いがショートゲームにあります。
ショートゲームは以下の3つに分けられます。
✔︎ パッティング
✔︎ アプローチショット
✔︎ バンカーショット
パッティングスキルから順に細かく見ていきます。
パッティング
アベレージゴルファーの18ホールにおけるパッティングの数が35に対して、シングルプレーヤは32です。
簡単に言えば、シングルは18ホールに4回1パットでカップに沈めるのに対して、アベレージゴルファーは18ホールに1回という割合です。
※当然18ホールの間で3パットなどもありますので実際の1パットする数をもう少し多いはずです。
パッティングはスコアに直結するため、パッティングスキルはゴルフにおいてもっとも重要なスキルです。
多くのシングルプレーヤは、パッティングスキルの重要性を知っている為毎日パッティング練習に取り組んでいます。
下記にハンディキャップ別で18ホールにおける平均パット数をまとめました。
※ゴルフダイジェスト社参照
スクラッチ(0) | 29パット |
---|---|
片手シングル(5未満) | 30パット |
シングル(9以下) | 32パット |
アベレージゴルファー(10〜19) | 35パット |
その他(20以上) | 41パット |
シングルが持っているパッティングスキルとして、滅多に3パットをしない事、1メートル以内は高確率で1パットで入れるという事です。
1メートルを入れるコツは、打った後もボールがあった場所を見続けて、ヘッドアップをしないことです。
続いては、アプローチスキルです。
アプローチショット
アプローチのうまさを測るものとしてリカバリー(寄せワン)率というものが存在します。
※リカバリー率(寄せワン)とは、パーオンができなかったホールでアプローチを使い、パーかそれ以上のスコアを出す確率です。
シングルプレーヤのリカバリー率が46%に対して、アベレージゴルファーリカバリー率は17%です。
簡単に言えば、パーオンを外した場合、シングルは2回に1回はパーを取るのに対して、アベレージゴルファーは5回に1回の割合でパーをとるという事です。
下記にハンディキャップ別でリカバリー率をまとめました。
※ゴルフダイジェスト社参照
スクラッチ(0) | 77パーセント |
---|---|
片手シングル(5未満) | 60パーセント |
シングル(9以下) | 46パーセント |
アベレージゴルファー(10〜19) | 17パーセント |
その他(20以上) | 10パーセント以下 |
アプローチを使って寄せワンを取り、粘り強いゴルフをできる事がシングルの技術と言えます。
下記のサイトはアプローチが上手くなりたいという方に是非見ていただきたいです。
アプローチの基本1〜11・ 江連忠「目指せアプローチシングル」
Youtubeで、アプローチ 基本 江連忠と検索すれば出てきます。
続いては、バンカーショットを見ていきます。
バンカーショット
続いては、バンカーショットを見ていきますバンカーはシングルプレーヤにとっても難しいショットのようです。
シングルプレーヤのバンカーからのリカバリー率が10%に対して、アベレージゴルファーは5%以下です。
簡単に言えば、バンカーに入れた場合、シングルは10回に1回はパーを取るのに対して、アベレージゴルファーは20回に1回の割合でパーをとる1ということです。
下記にハンディキャップ別でバンカーからのリカバリー率をまとめました。
※ゴルフダイジェスト社参照
スクラッチ(0) | 51パーセント |
---|---|
片手シングル(5未満) | 31パーセント |
シングル(9以下) | 10パーセント |
アベレージゴルファー(10〜19) | 5以下パーセント |
その他(20以上) | 0〜1パーセント |
上記の表を見ていただくと分りますが、バンカーショットでは、シングルプレーヤ、片手シングル、スクラッチの間に大きな差があります。
かなりの上級者にならなければ、バンカーからパーを拾うのは大変だと言えます。
以上までがシングルについてでした。
続いては、シングルになる為にはどうすればいいのかを見ていきます。
シングルになる為には

シングルになる為に必要な2つのポイントを下記にまとめました。
✔︎ 自分のレベルをしる。
✔︎ 基本を大事にする。
ではシングルになる為の一つ目のポイントである「自分のレベルをしる」を見ていきましょう。
自分のレベルを知る
シングルになる為の第一歩として、現在、自分がどのくらいのレベルなのかを正確に見極める事はとても重要です。
最近回った3〜5ラウンドの平均スコアを出し、シングルプレーヤの平均スコアである”81″には何打縮める必要があるのかを知りましょう。
次に、自分の得意分野、不得意分野を明確にしましょう。
次のラウウンドに行った時に、「フェアウェイキープ」「パーオン率」「リカバリー率」「パット数」を出してください。
そして、下記のシングルの技術データと照らし合わせてください。
・フェアウェイキープ率、54%
・パーオン率、44%
・リカバリー率、46%
・パット数32
上記を参考に、シングルの技術データとあなたの技術データを比べてもっとも離れているものがあなたの不得意分野です。
不得意分野は言ってしまえば、伸び代がたくさんあります。
ですので、練習場では、不得意分野を重点的に練習してください。
あなたの不得意分野がフェアウェイキープ率ならドライバーの練習、パーオン率ならアイアンの練習、リカバリー率ならアプローチの練習、パッティングならパターの練習です。
逆に、シングルの技術データとあなたの技術データがもっとも近い技術はあなたの得意分野です。
ゴルフコースでは、あなたの得意分野を生かしたコースマネージメントを行いましょう。
※コースマネージメントとは、そのホールをいかにリスクなく良いスコアで上がれるか考える事。
基本的なコースマネージメントの考え方は、どうしたら自分の苦手分野を使わず、得意分野だけでそのホールを回るかという事です。
続いては、シングルになる為の2つ目のポイント「基本を大事にする」を見ていきます。
基本を大事にする
シングルプレーヤほどゴルフ基本・基礎を大切にしています。
下記がゴルフの基本と言える3つの練習です。
✔︎ 7番でのアイアンハーフスイング
✔︎ ランニングアプローチ
✔︎ 1メートル以内のパッティング
まずは、7番でのアイアンハーフスイングについて見ていきます。
7番でのアイアンハーフスイング
多くのアマチュアゴルファーはドライバーの練習が好きだと思いますが、ドライバーを打っているともっと飛ばしたいという欲からスイングが乱れてしまいます。
7番アイアンだとそういった欲がなくスイングが乱れることはないと思います。
さらに、7番アイアンは全てのクラブの中間なので、ドライバーのスイングにも、サンドウェッジのスイングにも繋がり、とても効率がいいんです。
しかも、ハーフハーフスイングなら振り幅が小さく、手先を使わず体の動きだけで球が打ちやすいんです。
さらに、体が正しく動いているかどうかのチェックをしたり、体の正しい動きを身につけるのに最適です。
続いては、ランニングアプローチについてお話しします。
ランニングアプローチ
ふわっとあげてピタっと寄せる。
そんなアプローチがしたいですよね?
しかし、シングルになる為にはそんなアプローチ練習ばかりしていてはいけません。
こういったアプローチショットは高度な技が必要になる為、基礎の形がつく前に練習していると、悪い癖がついてしまうのです。
第一にアマチュアゴルファーが使うゴルフ場で、こんな高度な技が必要になることはありません。
アプローチの基本は転がし(ランニングアプローチ)であり、ランニングアプローチはもっともリスクなく簡単に寄せることができます。
※ランニングアプローチにはピッチングウェッジまたはアプローチウェッジを使う。
ランニングアプローチを練習することでヘッドアップやザックリと言ったミスの改善にもなります。
続いては、1メートル以内のパッティングについてです。
1メートル以内のパッティング
1メートルのパッティングを入れれるようになることは、パッティングスキル向上の最初の一歩であり、グリーン上においてのかなめになってきます。
ゴルフのスコアアップの最大の基本は、無駄なスコアを削ることです。
1メートルのパッティングを入れることに特別な技はいりません。
毎日コツコツと練習を重ねることで高い確率で入れれる事になるでしょう。
1メートルのパットに自信がついてこれれば、ミドルパットで返しのパットの心配をせずにすみ、結果、良いストロークで打つことができカップインにも繋がります。
以上までがシングルになる為にはについてでした。
最後に復習の意味も込めて今日お伝えしたことを下記にまとめて見ました。
シングルとはハンデが1〜9プレーヤ
シングルの平均データは、飛距離230ヤード、フェアウェイキープ率54%、パーオン率44%、リカバリー率46%、パット数32
シングルプレーヤになるには、自分のレベルをしる・基本的な練習