ゴルフのグリップの交換っていちいちゴルフショップに行かないといけないし面倒ですよね?
実は、グリップ交換に特別な技術は必要なく、あなたでも簡単に、しかも自宅でもできるのです。
ゴルフグリップで有名なGolf Pride(ゴルフプライド)は1年に1度、または40ラウウンドを目安にグリップの交換を推奨しています。
グリップ交換を自分で行う場合にかかってくるお値段はおおよそ、1000円程度ですが、ゴルフショップに頼むとおよそ4000円ほどかかります。
※ゴルフファイグにて14本のグリップを変えた時の例
なので、ゴルフを長く続けていくなら必ずグリップ交換は自分でできるようになった方がお得です。
今回この記事では
- 「グリップ交換前の必須知識」
- 「グリップ交換方法」
について徹底解説していきます。
グリップの事ならもうわかっている、という方は目次から「グリップ交換方法」をクリックしてください。
では参ります。
目次
グリップ交換前の必須知識
グリップを交換する前にグリップについて知っておかなくてはなりません。
グリップについて解説する上で4つのポイントにわけ、下記にまとめました。
✔︎ 種類
✔︎ 太さ
✔︎ 重さ
✔︎ バックラインの有無
一つずつ見ていきます。
種類

※上記の写真にある、ソフトタイプは柔らかい握り心地、ハードタイプは硬めの握り心地を表している。
現在グリップの種類は、100種類以上ありますが大きく3つのタイプに分類できます。
下記にそれぞれのグリップタイプをまとめて見ました。
ラバー系グリップ | 握り心地が柔らかく、余分な力が入りづらい。
手にフィトする。 安価で手に入る。 |
---|---|
コード入りグリップ | 握り心地が硬めでなのでしっかり握れる。
雨の日や手汗といった滑りに強い。 |
新素材グリップ | 最近になって現れてきたタイプのグリップ。
様々な素材で作られているので一概に特徴を言えない。 購入前に一度触ることをおすすめ。 |
ラバー系グリップから順に細かく説明していきます。
ラバー系グリップ

ラバーというのは英語でゴムという意味であり、ゴム系グリップはその名の通りゴム素材で作られたグリップです。
握り心地が柔らかく、手にフィトするということが最大の特徴になります。
他の2つの種類に比べて比較的に安価で手に入ることからもっとも人気の高いグリップです。
一番最初にクラブを購入した時についてくるグリップもこのラバー系グリップですよ。
続いては、コード入りグリップを見ていきます。
コード入りグリップ

コード入りグリップは、ラバー系グリップの表面にゴードを織り込むことでグリップの滑りを抑えています。
表面がザラザラして、握り心地は硬めという特徴があります。
ラバー系グリップに比べてグリップが重くなるため、クラブ全体のバランスに注意が必要
左手部分だけにコードを折り込んだタイプのコードグリップもあります。
左手にはグローブをつけているためザラザラとした感触や硬いといった感覚がありませんがグリップの滑りを抑えます。
右手部分はラバー系グリップのままにされているため、握り心地もよく感覚が出しやすくなっています。
多くのプロはこのの左手部分だけにコードを折り込んだタイプを愛用しているようです。
続いては、新素材グリップについてお話ししていきます。
新素材グリップ

最近まではラバー系グリップとコードグリップの2種類が主流でした。
ですが近年、新素材グリップというグリップが登場し、グリップ選びの幅が増えてきています。
現在様々な素材を使ったグリップが開発されている為、一概に特徴をお伝えすることはできません。
私自身、何度か新素材グリップを使ったことがありますが1ヶ月後にグリップが変形したなんてこともありました。
ですので、購入前に一度そのグリップがついたクラブを打って見てたり、口コミなどの見ていただいてからの購入をオススメします。
以上がグリップの種類でした。
続いては、グリップの太さについてお伝えしていきます、
グリップの太さ
グリップの太さで以下のような特徴が出てきます。
太め | ・ミート率が高くなる。
・リストターンが少なくなる為、曲がり幅を抑えれる。 ・クラブを軽く感じる |
---|---|
細め | ・飛距離が伸びる
・クラブを重く感じる |
※シャフトとグリップの太さの関係によって、グリップが太い、標準、細いとされる。
下記は、シャフトの太さとグリップの太さの関係を合わした写真です。

グリップの太さ(円周)には、M58、M60、M62があります。
※この数字はグリップの円の長さを表しています。
シャフトの太さ(円周)も、M58、M60、M62があります。
上記に紹介させていただいた特徴(太めなら方向性アップ、細めなら飛距離アップ)と、ご自身がお使いのクラブシャフトの太さを元に、グリップの太さを決めてください。
続いてはグリップの重さについてです。
グリップ重さ
グリップの重さで下記のような特徴があります。
重い | 操作性アップ |
---|---|
軽い | 飛距離アップ |
ゴルフクラブにはクラブバランスというものがあり、グリップの重さを変えるとクラブバランスも変わる。
クラブバランスはゴルフメーカーが試行錯誤し、もっとも安定した球を打てるように設定されいる。
いま使っているクラブのバランスを変えたくない場合は、カットしたグリップの重量を計測し、同じまたは近い重さのグリップを選んでください。
ちなみに、一般的な男性用グリップの重さは50グラム、レディース用で40グラム、シニア用で軽いのは30グラムのものがあります。
詳しくはこちらのクラブバランスの測り方を参考にしてください。
続いてはバックラインの有無についてお話ししていきます。
バックラインの有無

グリップのタイプには
- 「バックライン有り」
- 「バックライン無し」
の2つが存在します。
バックラインとは、上記の写真のようにグリップの裏側(グリップした時の小指側)を若干盛り上げているタイプのグリップの事を言います。
バックライン有りのグリップのメリット・デメリットを下記にまとめて見ました。
メリット | 常に同じポジションで握れる。 |
---|---|
デメリット | フェースの開閉がしづらい |
毎回グリップの握り方が変わってしまいがちな初心者ゴルファーにはバックライン有りのグリップがおすすめです。
アプローチ、バンカーなどフェースの開閉をしなければいけないクラブはバックラインなしがおすすめです。
なので、バックラインの有無は下記のように、クラブに合わせて決めてください。
バックライン有り | ・ ドライバー
・ 3番スプーン ・ 5番クリーク ・7番ウッド |
---|---|
バックライン無し | ・ アプローチウェッジ
・ サンドウェッジ |
アイアンでのバックラインの有無においては、お好みによって決めてください。
以上までが「グリップ交換前の必須知識」についてでした。
さて、いよいよ本題の「グリップ交換方法」について説明していきます。
グリップ交換方法

まずは、グリップ交換に必要な道具を下記にまとめました。
✔︎ 新しいグリップ
✔︎ グリップ交換セット(溶液・両面テープ・挿入具)
✔︎ カッター
✔︎ シール剥がしスプレー
✔︎ マスキングテープまたはセロハンテープ
✔︎ ボロ布またはタオル
✔︎ 新聞紙
シール剥がしスプレーをお持ちの方は少ないと思いますので下記掲載しておきます。
総合評価 4.67 (12件) 715円
下記におすすめのグリップ交換セットを掲載しています。
総合評価 4.45 (161件) 749円
※ゴルフファイブなどのゴルフ専門店はもちろん、練習場に付属しているショップなどでも販売されています。
交換に必要なアイテムが揃いましたら、グリップ交換方法の説明に移らせていただきます。
グリップ交換方法は大きく下記の5つに分けられます。
工程1 グリップ取り剥がし準備
工程2 グリップ取り剥がし
工程3 グリップ取り準備
工程4 グリップ取り付け
工程5 アフターケア
では、「工程1準備取り剥がし」から順にご説明させていただきます。
工程1 下準備取り剥がし


シャフトからグリップを取り剥がす前に剥がしたあとでもグリップの長さがわかるようにマスキングテープ(セロハンテープ可)で目印をつけておきます。
この作業をしないと下記の写真のようになります。

※交換したグリップから接着剤の役目をする両面テープがはみ出している。
グリップ交換を成功させるための第一歩ですので必ず行なってください。
続いては、「工程2 グリップ取り剥がし」についてです。
工程2 グリップ取り剥がし


※引き剥がすのには大した力は必要ない
用意したカッターでグリップに切り目をつけ、グリップを剥がしてください。

グリップエンド部分は、ゴムが分厚い為カッターでしっかり切り目を入れてください。
・シャフトを傷つけないためにもカッターを立てて使わない
※カーボンシャフトなどではカッターの傷がクラブが折れる原因になる
・手を傷つけないために、カッターの切り目はグリップエンド逆側(グリップ下)からつける
続いては、 「グリップ取り付け準備」についてです。
工程3 グリップ装着準備

グリップを長年変えていないと上記のように両面テープがシャフトにこびりついています。
下記の写真のようになるまで、シール剥がしスプレー・ボロ布などを使いシャフトを綺麗磨きましょう。
シール剥がしスプレー・ボロ布を使っても取れない時は下記の方法を試してください。
✔︎ ドライヤーで古くなった両面テープ温める
※ドライヤーで暖める場合は、一箇所に集中して熱をあてると火傷する可能性がある為注意が必要

シャフトを綺麗に磨き終えれば、両面テープを貼っていきましょう。
両面テープの貼り方には、「縦巻き」「螺旋巻き」があります。
※螺旋巻きの方法はこちら
グリップ交換初めての方には、縦巻きが簡単なのでおすすめです。
なのでこの記事では、縦巻き方法をお伝えします。
下記の写真は縦巻きの方法です。

上記の写真のように、シャフトのグリップエンドには穴がありますので、あらがじめ穴を塞げる長さの両面テープを用意してください。
隙間なく綺麗に貼ることがグリップ交換を成功するために重要です。
シャフトに両面テープを貼り付けれれば、新しいグリップ内部に、溶液スプレーをたっぷりスプレーしてグリップを左右にシェイクしてください。
詳しくは以下の記事をご覧ください。




※両面テープを貼ってある部分にもたっぷりと溶液スプレーをかけて下さい。
✔︎ 溶液スプレーは時間が経つと乾燥して固まるので、スプレーした後の装着は速やかに行う。
✔︎ スプレーする量が少ないとグリップがはまらない為、スプレーはたくさんかける。
続いては、工程4 グリップ装着についてです。
上記の注意書きの通りに、溶液スプレーをかけた後、素早く行なって下さい。
工程4 グリップ装着

フェースに対して、グリップのロゴの位置がまっすぐになるようにセットできれば、思い切ってまっすぐに挿入していって下さい。

最初に取り付けた、マスキングテープの位置にくるまでしっかりと差し込みます。
まっすぐに装着するために、装着前にどうはめ込むかイメージしてからつける行うようにしましょう。
続いては、工程5 アフターケアについてです。
工程5 アフターケア

グリップの差し込みが完了後、約15分くらいまでなら微調整が可能です。
上記の写真のように壁と脚を使い、フェースがまっすぐになるようにしましょう。

上記の写真のように床にあるまっすぐな線などでチェックし、壁と脚を使い微調整を繰り返します。
この作業を怠ると、次回の練習でグリップを握った感じがしっくりこないなんてことになります。

グリップの調整も終わりましたら、タオルなどでシャフトを磨いて、半日ほど日干しして完了です。
※グリップ装着後すぐの練習、スイングはグリップの歪みになります
以上までがグリップ交換方法でした。
写真と言葉ではわかりにくいという方の為に下記にグリップ交換方法をわかりやすく説明している動画を掲載しています。
グリップ交換はショップに頼むより安くできます。
さらに、自分でつけたグリップとなると愛着も湧いて来るのではないでしょうか?
一石二鳥だと思います。
失敗を恐れずにまずは試してみて下さい。