新型コロナウイルスの影響で4月9日より始まるマスターズの延期が発表されました。
新型コロナウイルスの影響によって今、世界でスポーツをはじめとする多くのイベントが中止や延期になっています。
その新型コロナウイルスの世界的流行の余波がプロゴルフの最高峰であるマスターズにも押し寄せてきました。
マスターズは選手にとっても、ゴルフファンにとっても特別な大会です。
特に昨年の大会ではタイガーウッズが見事な復活劇を成し遂げ、多くのゴルフファンが感動したのではないでしょうか?
昨年のような大会を期待してマスターズを心待ちにしていたファンにとっては非常に悲しいニュースです。
今回はマスターズがいつ行われるのか、マスターズ延期に対する選手のリアクションを中心にお伝えしていきます。
マスターズ、延期を発表

3月13日、4月9日より始まるマスターズを主催するオーガスタナショナルGCが大会を延期すると発表しました。
延期理由
延期の理由は世界的流行を起こしている新型コロナウイルスの感染拡大の影響のためです。
マスターズを主催するオーガスタナショナルのリドレー会長は「大会に関わるすべての人々とオーガスタの市民の健康と幸福を考慮した結果、延期の結論に至った」と声明を出しました。
今月4日には予定通り開催するとしていましたが、この数日に米PGAツアーの中止やアメリカの国家非常宣言、WHOによるパンデミックと発表したことが引き金となり延期せざるおえなかったのではないでしょうか。
マスターズが延期になることは悲しいことですが、新型コロナウイルスの世界的流行を見れば賢明な判断だったのではないかと思えます。
マスターズの延期先の日程は?
ではマスターズはいつ開催されるのでしょうか?
マスターズを主催するオーガニスタナショナルによると、延期の日程は後日発表となっています。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響力を見れば、最低でも2~3か月後の開催または中止という選択肢を取るのではないかと考えられます。
今回もし最悪のケース、開催中止という形になれば、第二次世界大戦中である1943年〜1945年大会以降初となります。
また、4月以外の開催は1934年、1939年大会の2大会のみで、5月以降に開催されれば史上3回目の大会ということになります。
今回の延期はマスターズ、86年という歴史からしても異例の事態と言えるでしょう。
マスターズ延期に対する選手のリアクション
マスターズは我々ゴルフファンにとってもそうですが、選手にとっても特別な大会になっています。
では今回の延期を受けて、出場予定の選手たちはどういったコメントを残しているのでしょうか?
見ていきましょう。
ジャスティン・トーマス

生年月日 | 1993/04/29 | プロ転向 | 2013年 |
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出身地 | ケンタッキー州ルイビル | 身長/体重 | 178cm/66kg |
国籍 | アメリカ合衆国 | 出身校 | アラバマ大 |
通算勝利 | 米国 12勝 (海外メジャー 1勝) |
16-17年シーズンで5勝を挙げ、年間王者に輝いた世界ランク4位であるジャスティントーマスはマスターズ延期について以下のようなコメントを残しています。
「大好きな試合だからプレーできる望みを持ちたい」
「いつだっていい、勝つためにプレーできるなら気温が華氏25度(-3.89℃)で、誰もいなくても構わない」
「現時点では家に帰って数週間、何をすべきかを考えている」
(GDOニュースより引用)
世界ランク4位であるジャスティントーマスでさえも、マスターズに特別な感情を持ち、どうしてもプレイしたいというコメントを残しています。
リッキー・ファウラー

生年月日 | 1988/12/13 | プロ転向 | 2009年 |
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出身地 | カリフォルニア州アナハイム | 身長/体重 | 175cm/68kg |
国籍 | アメリカ合衆国 | 出身校 | オクラホマ州立大 |
通算勝利 | 米国 5勝 その他 3勝 |
2019年、「ウェイストマネジメントフェニックス」で完全優勝を果たしたリッキーファウラーはマスターズ延期について記者に対し、以下のコメントを残しています。
「たかがゴルフで稼げるのは本当に特別なこと、でも外の世界では、スポーツやゴルフよりも人生のほうがよっぽど大切だ。試合が中止されたり、延期も仕方がない」
「もっと大事なことはたくさんある」
(GDOニュースより引用)
普段は積極的なプレーで脚光を浴びている彼でさえ、今回の延期については仕方がないというコメントを残しています。
ジェイソン・デイ

生年月日 | 1987/11/12 | プロ転向 | 2006年 |
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出身地 | オーストラリア・クイーンズランド州 | 身長/体重 | 183cm/75kg |
国籍 | オーストラリア | 出身校 | |
通算勝利 | 米国 12勝 (海外メジャー 1勝) |
2015年に「全米プロゴルフ選手権」でメジャー初制覇を成し遂げ、世界ランク1位にも輝いたことのあるジェイソンデイはマスターズ延期に対し、以下のようなコメントを残しています。
「今はみんなが(ゴルフ界の混乱で)ナーバスになっているけれど、まずは選手だけではなく全人口の安全と健康を考えることが必要」
(GDOニュースより引用)
彼はマスターズが延期になることよりも、新型コロナウイルスによる世界の影響について心配したコメントを残しています。
松山英樹

生年月日 | 1992/02/25 | プロ転向 | 2013年 |
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出身地 | 愛媛県 | 身長/体重 | 181cm/89.8kg |
国籍 | 日本 | 出身校 | 東北福祉大 |
通算勝利 | 日本 8勝 (国内メジャー 1勝) 米国 5勝 |
日本より出場予定であった松山英樹も記者に対し、以下のコメントを残しています。
「残念というよりは仕方がない」
「まずは自分たちが感染しないように。いまはその可能性がどこに行ってもある」
「どうスケジュールを組むか。その後の日程も決まっていないので、分からない」
「こういう状況で、悲しんでいる人も、苦しんでいる人もいる。元気づけられるように頑張るしかない」(GDOニュースより引用)
マスターズの延期は仕方ないとしつつも、延期先の日程が決まっていないためどう調整すればいいのかわからないというコメントを残している。
以上が出場予定の選手のマスターズ延期に対するコメントです。
ほとんどの選手が新型コロナウイルスによる延期を仕方ないとしつつも、延期になってもマスターズでプレーしたいという想いが伝わるコメントでした。
まとめ
今回のマスターズ延期は世界的流行の新型コロナウイルスのため仕方がないことだと思います。
しかし、ファンにとっても選手にとっても、マスターズを開催して欲しいという気持ちは同じだと思います。
新型コロナウイルスの収束を願いつつ、マスターズ開催という嬉しいニュースを選手とともに待ちましょう。